チワワドラのテレビドラマの裏通りたち

「チワワドラのテレビドラマ愛好世界」の裏通り話を中心に記事を書いていこうと考えています。出来るだけ深い探求に迫れたらうれしいです。

国民的テレビ時代劇「大岡越前」がつないだ歴代大先輩と次世代を担う後輩と45年間の共同キセキ

 

 

チワワドラのテレビドラマ愛好世界 「相棒シリーズ」世代に贈る"東映70年間の国民的伝統芸" 刑事ドラマ信実の伝説たちを公開させていただきました。

 

 

今回は上記リンクの表記事の流れを組んでいます。わたくし、チワワドラのうっとうしいかも知れませんが、時代劇愛とテレビドラマ愛、映画愛、芸能愛、俳優愛、映像作品愛を詰め込んでいます。

 

警視庁物語シリーズ 天知茂 長谷川公之 神津恭介 江戸川乱歩の美女シリーズ 金田一耕助シリーズ 非情のライセンス にっぽんGメン 山村聰 渡辺文雄左とん平 はぐれ刑事純情派シリーズ 山下毅雄、一匹狼、東映刑事映画、東映刑事ドラマなどが登場しています。

 

 

 

 

天知茂のテレビドラマの二代代表作が片岡千恵蔵の刑事映画と探偵映画から受けた大影響

 

 


天知茂は国民的の映画俳優の片岡千恵蔵と深いつながりがありました。そのいくつかの要素の迫っていくべき大きな機会だと感じ、この流れで進めていきます。

 

のちに大きく取り上げる予定ですが、天知茂片岡千恵蔵の刑事映画と探偵映画の影響を大きく受けています

 

 

 

天知茂のテレビドラマの二代代表作が片岡千恵蔵の刑事映画と探偵映画から受けた影響

刑事の代表作=片岡千恵蔵の映画「にっぽんGメンシリーズ」(千恵蔵版全3作、1948~1951)⇒天知茂のテレビドラマ「非情のライセンスシリーズ」(3シリーズの全198話、1973~1980)、
探偵の代表作=片岡千恵蔵の映画「多羅尾伴内シリーズ」(全11作、1946~1960)と初代「金田一耕助シリーズ」(全6~11作、1947~1957)⇒天知茂のテレビドラマ「江戸川乱歩の美女シリーズ」(明智小五郎の探偵テレビドラマ、長編全25本、1977~1985)

 

 

天知茂片岡千恵蔵を尊敬していた数多くの大俳優の一人としても知られ、二人の親子以上の年の離れた先輩と後輩の関わりや影響は共演作や代表作から影響が確認できます。

 

 

天知茂片岡千恵蔵が戦前からの国民的俳優だったから少年時代から映画で見て知っていたことでしょうが、最後まで二人の映画共演はありませんでした。天知茂は1961年に戦後の大手6社目といわれた新東宝映画の倒産によって最初の映画会社を離れ、市川雷蔵勝新太郎大映映画に助演で出演し評価を高めました。

その評価は東映映画にも伝わり、1964年からは鶴田浩二、1968年からは松方弘樹の主演した東映映画にもいくつか助演で出演しています。映画は共演はありませんでしたがテレビドラマで二人の不思議な縁が生まれました。。

 

 

 

 

 

国民的テレビ時代劇「大岡越前」がつないだ歴代大先輩と次世代を担う後輩

 

 

直接な最初の関わりは視聴率30パーセントを記録したこともあるテレビドラマの国民的時代劇「大岡越前」の第1部の記念すべき1話で共演したことが大きな部分だったと考えられます。片岡千恵蔵は大トリの特別出演の表記、天知茂はその前に表記でした。その義、共演以外でも代表作で二人の関わりが増していきます。

 

 

天知茂片岡千恵蔵大岡越前でも準レギュラー同士で共演しています。片岡千恵蔵加藤剛演じる大岡忠相の父・大岡忠高役、天知茂は通称・地獄の左門役、一匹狼の凄腕の同心役を演じました。互いにテレビドラマの代表的な役柄となっていますが、二人は1部から3部まで時代劇「大岡越前」で共演しました。さらに大岡越前の地獄の左門を主人公にした事実上のスピンオフの時代劇長編ドラマシリーズ『地獄の左門 十手無頼帖』(1作目は1982、地獄の左門シリーズは1982~1984の全4作)において最後の共演を果たしています。

 

 

大岡越前 第三部 [DVD]

 

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*上記「 大岡越前 第三部」

 

二人は「大岡越前」1部から3部まで共演していましたが、上記の3部で大岡越前題名で最後の共演となりました。その後、『地獄の左門 十手無頼帖』の大岡越前や地獄の左門のスピンオフ的な長編テレビ時代劇で共演します。『地獄の左門 十手無頼帖』は個人的には録画していますが、残念ながら商品化されていません。

 

 

 

片岡千恵蔵の遠山の金さんの約45年間の当たり役は天知茂が実現させた共同キセキ

 

 

 

片岡千恵蔵は1982年のテレビ時代劇『地獄の左門 十手無頼帖』で最後の遠山左衛門尉景元(遠山の金さん)を特別出演で演じていますが、この出演がほぼ遺作です。この翌年の1983年に亡くなっています。

 

 

片岡千恵蔵は映画で初めて遠山の金さんを演じた戦前の1938年の日活映画『弥次喜多道中記』から数えると約45年間という当時では歴代最長の長期間の当たり役でした。

 

片岡千恵蔵の遠山の金さんは現存含むと映画20作、テレビドラマで確認できるタイトルは『地獄の左門 十手無頼帖』の1作目を含めた3本です。映像作品で同じ役、有名な役柄を映画20作、テレビドラマ3作、通算23つが存在、一つの役を映像作品で23つ以上演じた俳優はそこそこいますが、約45年は現在も希少で世界歴代最長クラスですが、戦前と戦後をまたいだという意味では片岡千恵蔵の遠山の金さんの約45年は世界歴代最長記録です。

 

天知茂が『地獄の左門 十手無頼帖』によって片岡千恵蔵の”遠山の金さんの約45年の当たり役を実現させたキセキ”に大きく関与していたことは言うまでもありません。

 

 

互いの共同作業、時代劇愛とテレビドラマ愛、映画愛、芸能愛、俳優愛、映像作品愛を感じさせるなんとも美談です。

 

 

 

つづく

 

 

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