デビュー作＆遺作の意外な若さまガオー歴代希少女優の立川さゆり＆松川純子の両名義と改名の誠

意外と知られていない、名優とは言いがたいが、とあるわけあって、歴代の希少女優である、立川さゆり＆松川純子に迫ります。

デビュー作＆遺作の意外な若さまガオー歴代希少女優の立川さゆり＆松川純子の両名義と改名の誠

表記事で取り上げている1963年『いれずみ半太郎』出演時の芸名の立川さゆりは、松川純子名義（モデルの1989年生まれの松川純子とは別人）で、1961年9月公開の『若さま侍捕物帳　黒い椿』（大川橋蔵主演）に20番低下の端役で映画デビューし、5本ほどの映画に平均20番手以下の端役で出演、

その後の1962年の大島渚監督作『天草四郎時貞』（大川橋蔵主演）で立川さゆり名義に改名、改名後は比較的上位、10番手圏内を平均に14本ほどに出演、

外国的評価も受けたことから、現在も大島渚の名前が強いこともあり、商品化されている『天草四郎時貞』です。外国のフランス映画のヌーヴェルヴァーグの影響を受けた松竹ヌーヴェルヴァーグの一人とも言われ、破天荒映画の彼が、東映に招かれて監督した本作、外国的と左翼的要素を交えて、時代劇映画を展開しています。

立川さゆり名義で、近衛十四郎が主演の国定忠治を演じた1962年12月の『唄祭り赤城山』と、東千代之介主演の1963年の『無法の宿場』は数少ないヒロイン作です。

この映画は東映の時代劇最盛期の上位10選に数えられた大スターの東千代之介の晩年の主演作で、彼女は映画のみで550本以上ともいわれる大名優の月形龍之介の娘役を演じています。確認できる第一ヒロインはたった2本のみです。

ちなみに『唄祭り赤城山』はほぼCSで放送されていないレアな時代劇映画であり、放送が待たれます。剣豪スターといわれた時代劇スターの近衛十四郎が、庶民の生活苦のために権力に立ち向かった、国民的な反社のヒーロー国定忠治を演じています。

映画出演は東映映画のみ、さらに時代劇映画のみの約20本に出演しています。

その後、 1960年代前半から放送され大ヒットを記録した東映初の刑事ドラマ『特別機動捜査隊』へ、最低13回は出演し、1970年代後半に映画やテレビドラマから姿を消しており、事実上の引退とも言えるかもしれません。

ヒロインはほぼありませんでした。名優というレベルには到達していないと考えています。

特別機動捜査隊の製品ページ

ついに歴代ドラマファン待望の近年製品化されたデジタルリマスターのセレクションシリーズ。1961年から15年半にわたり、全800話強が放送されたため、部分的な話数のみを集めたDVDシリーズのそのVOL.1です。現代では制作困難なテレビドラマの歴史を堪能できます。

テレビドラマ時代は立川さゆりと松川純子の両方の名義で、ドラマに出演しています。1964年のテレビドラマ出演は立川さゆりですが、1965年の初の『特別機動捜査隊』へのゲスト出演時から、最初の芸名の松川純子に戻しています。

その後は、芸名を変更していません。テレビドラマのほとんどは松川純子の名義です。つまり、映画で松川純子でデビュー、その後、立川さゆり、テレビドラマ時代の初期出演時に松川純子の名義へ芸名を戻した、比較的少ない女優です。

田村正和と大川橋蔵の2つの若さまガオー（若さま侍）は立川さゆり（松川純子）の最初と最後

実は田村正和主演のドラマ『若さま侍捕物帳』（1978年、全18話）の5話が最後の映像作品の出演とされています。もちろん視聴済みドラマです。

大川橋蔵の『若さま侍捕物帖黒い椿』(橋蔵の若さま侍捕物帖シリーズの8作目、＊昔に観ています）でデビューして、田村正和主演の『若さま侍捕物帳』の5話が最後、”帖と帳の違い”はあるものの、同一原作の「若さま侍捕物帖」つながりです。城昌幸原作の「若さま侍」つながりは偶然でしょうか。

この二人の若様、まさに映像作品のマジック、演技も作品の雰囲気もまったく異なります。登場人物に関しても比較して、違いを観つける面白さもあります。

出演唯一10度を越すテレビドラマ出演の『特別機動捜査隊』が、彼女の事実上のトップの代表的出演作といえるでしょう。

わたくしことチワワドラとしては、こうした人たちのおかげで活躍している人たちが存在するからです。どうしても記録やエピソードが多いため、スターや有名俳優ばかりを伝えることが多くなりがちですが、

世間的に広く知られていない個性や特色がある人物は、多くの人に共感性を含めて、気持ちに刺さる部分があり、重要な魅力があると考えています。

＊記事タイトルは意図的に、顔とガオー（顔）を文字っています。

表の前回記事　今話題のガーシーと許可なしのサイコーとサイテーを絡めたコラボ記事

チワワドラのテレビドラマの裏通りたち