Gメン題材は直接的な取締りの要素が強いGメンから、直接的に人を取り締まるGメンではなく、得体の知れない幽霊や現代風怪談を探求するGメンへと変化してきています。今回はテレビドラマよりも映画が多めです。ですが、テレビドラマも大きく関与する部分、その辺を踏まえてもらえたら幸いです。
この記事とは直接の関係はありませんが、表側記事はチワワドラのテレビドラマ愛好世界 大スター鶴田浩二の新選組ドラマの初の事情 最大ライバル三船敏郎を絡めた全時代劇映画45作のミステリーを公開しました。
この記事の前回は下リンク先記事の続きです。
「歴代大社長さえも尊敬するGメン形成男一代からハロプロ含む歴史70年 Gメン令和元年」の開演です。
制作側が発信している独自な解釈によるGメンの概念
映画の怪談新耳袋シリーズは全体がGメンではありません。低予算の小規模レベルの展開ながら2003年の30分枠のストーリー物の深夜テレビドラマ『怪談新耳袋』としてスタートし、テレビドラマ、リリース作品、映画を含んだ映像作品群であり、2004年から2019年までに劇場版は通算15作が公開され、2019年の時点では今後も続く可能性を秘めています。
怪談新耳袋シリーズの内部的、新規継続的なシリーズとしてドキュメンタリー要素が強い『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<関東編>』が 2011年7月に公開され、これが映画の怪談新耳袋シリーズで初のGメン題材となりました。
『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<関東編>』から続く、Gメンたちの登場の映画は怪談新耳袋Gメンシリーズであり、
新耳Gメン、殴り込みGメンなどの呼称は、世の中の人間が人間に対して直接的な取締りを行う要素が強いGメンの概念と異なり、非現実的要素が強く、真の意味ではGメンといえないかも知れません。新耳Gメン、殴り込みGメンなどと制作側が発信している独自な解釈によるGメンの概念です。
歴代大社長さえも尊敬するGメン形成男一代
Gメン題材は、日本映画を形成&牽引してきた超巨星片岡千恵蔵のいわゆる400作規模ある「千恵蔵映画」の一端から1940年代後半の戦後直後にスタートし、テレビドラマなど何度もメディアを変えながら、日本題材としての定着から70年を越え2019年で72年、
2000年代からは再び映画に返り咲き、怪談新耳袋Gメンシリーズとして現在も続いていることに驚かされます。困難だと思われますが、現在の小規模から「千恵蔵映画」の頃のように大規模(一級作品)へ再び上昇ことはできるのでしょうか。
千恵蔵(戦前に自分の映画会社「千恵プロ」で一世を風靡し数多くの名作を制作、キネマ旬報ベストテンにスタープロダクションの最多受賞の歴代記録)に映画や芸能の数多くのことを多く教えられたと、東映社長として大きく活躍した岡田茂の記念コメントも誌上に登場しています。そこには尊敬と信頼の二つの2文字が見られ、あの大物の岡田茂の恩人でもあるわけです。
岡田茂は、東映が東横映画の時代から映画製作に関与し、東映が大映の配給から離れるきっかけになった戦争映画などの難しい企画を通すなど、そのときに最初は反対していたといわれる重役兼任の千恵蔵や市川右太衛門(2名とも戦前に自分の映画会社で大成功から重役を兼任)なども説得(亡くなる1年前の巨匠沢島忠のインタビューの中にもこの部分が登場)
上司の大物プロデューサーマキノ光雄などに仕え、東映の映画黄金期1位への躍進にも貢献、その後に日本映画界全体が急激な観客動員の低迷から窮地に立たされた1960年代中盤に、東映の任侠ややくざ、実録やくざ路線の開拓、時代劇映画や戦争映画の継続、テレビ時代劇、テレビアニメや特撮作品の強化など、
会社としての非常に難しい時代を乗り越えました。岡田茂がいなければ東映は倒産していた可能性も考えられ、若い世代が持つイメージのアニメや特撮の東映もありませんでした。
岡田茂は裏方ながらのある意味で、日本映画界の苦難を救ったともいえる本当のヒーローでした。
唯一無二の国宝的映画スターchiezo kataoka
片岡千恵蔵の東映の内部外部の映画だけではなく、東映系のテレビ系含む後輩の俳優にも多大な影響を与えています。東映のみだと、当たり役「多羅尾伴内」から続く変装概念の継承でもあり、日本の若手男性俳優の登竜門の「仮面ライダーシリーズ」や「スーパー戦隊シリーズ」、
近年に彼の当たり役の宮本武蔵が木村拓哉、遠山の金さんが松岡昌宏によるジャニーズタレントへの影響、2018年に代表的役柄の一つの西郷隆盛がNHKの『西郷どん』や当たり役の金田一耕輔の再ドラマ化なども、そのいくつかといえるでしょう。
書籍の写真は映画20作(戦前の分数違いの現存別版も含む)とテレビのいくつかを含めると40年以上演じた当たり役の一つの遠山の金さん、遠山金四郎主演の映画の裁きのシーンからの写真です。
国民的題材の忠臣蔵、遠山の金さん、宮本武蔵、清水次郎長、国定忠治、新選組、ナンセンス時代劇といわれて一世を風靡した前衛時代劇や明るみがある美学の明朗時代劇、事件物と探偵物を定着させた金田一耕助、股旅物、和製ギャング、オールスター映画の12つの全てで多数が当たり、彼ほど多彩さを兼ね備え、
時代劇で戦前と戦後あわせて数億、個人的には3億説を押しています。ちなみに出演300作以上の中の戦後の年間観客動員ベストテンの忠臣蔵の主要含む3作と主演の清水次郎長4作とギャング2作だけでも合わせて軽く通産1億人に到達しており、これだけでも他にもかなり客が入っていたことがわかります。主演が300作以上のうちの9作ほどでこれなので、しかも数多くのヒットがある俳優、現実は本当の化物です。
現代劇だけでも最低でも5000万人以上の観客動員、個人的には7000万説、しかもそれぞれの国民的題材で深く活躍した人物は世界的に一人も居ません。まさに彼こそ世界のchiezo kataokaです。
さらに国民的かは不明だが有名な多羅尾伴内やGメン題材、『織田信長』と『独眼龍政宗』などからの戦国物の先駆の事実上の形成(のちの大河ドラマに大きく影響)など、数多くの概念を芸能界、映像史に定着と牽引、数え切れない伝説を残し、100を越すヒット作
映画だけでなく、のちの芸能そのもの、俳優の概念、現在続くテレビドラマやアニメ、ゲームにも流れとして多くの貢献をしています。いわゆる明朗時代劇は黄金期の東映の時代劇そのものであり、今の時代劇概念の大半を占める源流です。
数多くいるこれからも多数出てくる人間国宝のレベルさえも余裕で超え、さえも上回る唯一無二の国宝的映画スターが片岡千恵蔵(chiezo kataoka)です。
千恵蔵一代の通り、彼の後には彼はいない、彼の代わりは誰もいない、これからも未来永劫生まれない、歴代ただ一人の存在。まさに千恵蔵一代、そこまで活躍しました。
彼が映画「にっぽんGメンシリーズ」(1947~1951)に端を発するGメン題材の形成と定着を担いました。
Gメンだけではない和製ギャング題材の事実上の形成と牽引
下の写真の全ての俳優が顔でわかりますか?全てわかるのが映画ファンです。千恵蔵のメガネ顔のインテリ加減も非常に噛み合います。このポスターは日本映画の歴代の中でも上位に好きなものの一つです。
上下の上8×下8枠の中の俳優たちの構図や表情、背景のカラーの違いも非常に素晴らしいバランスですが、中央部分の白全体の右側の白い余白部分多めがさらに味を引き出しています。
片岡千恵蔵の爆発的大ヒットを記録した通算23作(Gメン題材も含む)、通産数千万人の観客動員の”千恵蔵のギャングシリーズ”の一つ、この映画もある程度のヒットを記録したと考えられます。
いわゆる千恵蔵のギャングシリーズは、Gメン物にように千恵蔵が刑事で正義の顔でギャングに対するものもあれば、本人がギャングの顔そのもの、その中間の「二丁拳銃の男」の顔としてギャングと対する勢力として描かれるものなど、世界的にも非常に珍しく他にない役柄や作品の幅は実に多彩な顔で、俳優としての能力の高さも伺えます。
東映オールスター映画『ギャング忠臣蔵』(1963)の貴重な名ポスター、千恵蔵の当たり題材の一つの”時代劇の忠臣蔵”を”現代劇のギャング物”に置き換えた映画です。千恵蔵が事実上発掘した巨匠小沢茂弘がメガホン、主演の片岡千恵蔵、上位の主要を鶴田浩二、高倉健など国民的三大スターを軸に、大名優ランクの月形龍之介、進藤英太郎、丹波哲郎、山村聡、柳永二郎、片岡栄二郎、 左卜全、
名優級の安部徹、内田良平、今井健二、花沢徳衛、神田隆、八名信夫、曽根晴美、亀石征一郎、山本麟一、当時は若手スターの2019時点大物俳優=千葉真一、梅宮辰夫、三田佳子、佐久間良子、江原真二郎など、合わせて主演、主要、助演、脇役、若手ともに現代劇映画の歴代最強布陣のキャスティングでした。
プロデューサーは、千恵蔵の盟友の玉木潤一郎(数十のヒット作を残し、東映を最大手1位に導いた最大級の功労者で生涯功労賞・牧野省三賞を千恵蔵に次ぎ二人目で受賞)と千恵蔵の親戚の植木照男(千恵蔵のパイプ役でもありプロデューサーとしてもかなり活躍)ダブルコンビ
怪談新耳袋シリーズの通産劇場版(映画版)
前回の上位リンクにもある現代進行形Gメンのテレビ&映画ねっとり絡み合い 新耳と殴り込み - チワワドラのテレビドラマの裏通りたちでは、怪談新耳袋のテレビシリーズやスペシャルドラマと劇場版(映画版)のねっとり絡みと題し、散り挙げた部分がありましたが、今回は映画、劇場版全体に踏み込みます。
怪談新耳袋シリーズの通産劇場版(映画版) 2004~2019までの現進行中 15作
『怪談新耳袋 劇場版』 2004年8月 竹中直人などが出演したホラー要素のストーリー物 怪談新耳袋の映画1作目、ストーリーもの1作目
『怪談新耳袋 劇場版 幽霊マンション』 2005年8月 黒川芽以が出演したホラー要素のストーリー物
『怪談新耳袋 ノブヒロさん』 2006年7月 内山理名が出演したホラー要素のストーリー物
『怪談新耳袋 怪奇』 2010年9月 真野恵里菜が出演したホラー要素のストーリー物
『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<関東編>』 2011年7月 新耳Gメンと紹介あり 怪談新耳袋の映画全体の5作目、怪談新耳袋のドキュメンタリー「怪談新耳袋殴り込み!」の1作目
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『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<沖縄編>』 2011年7月 新耳Gメンと紹介あり
『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<東海道編>』 2012年7年 新耳Gメンと紹介なし
『怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<北海道編>』 2012年8月 新耳Gメンと紹介なし
『怪談新耳袋 異形』 2012年8月 怪談新耳袋の映画全体の9作目、ストーリーもの5作目
『怪談新耳袋殴り込み!劇場版 魔界編前編』 2013年7月 殴り込みGメンと紹介 怪談新耳袋の映画全体の通産10作目、怪談新耳袋のホラードキュメンタリー「怪談新耳袋殴り込み!」の5作目
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怪談新耳袋殴り込み!劇場版 魔界編後編 2013年7月 殴り込みGメンと紹介
怪談新耳袋Gメン 復活編 2017年8月 新耳Gメンと紹介あり
怪談新耳袋Gメン冒険編 前編 2018年8月 新耳Gメンと紹介あり
怪談新耳袋Gメン冒険編 後編 2018年9月 新耳Gメンと紹介あり
怪談新耳袋Gメン 孤島編 2019年8月 新耳Gメンと紹介あり 怪談新耳袋の映画全体の通産15作目、怪談新耳袋のホラードキュメンタリー「怪談新耳袋Gメン」の劇場版4作目、怪談新耳袋のドキュメンタリー形式は「殴り込み!劇場版」とあわせて通産10作目
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2018年9月の劇場版通産14作目の『新耳袋Gメン冒険編 後編』と2019年8月の怪談新耳袋シリーズの劇場版通産15作目の『怪談新耳袋Gメン 孤島編』の間にオリジナルビデオ(OV)の形式で『怪談新耳袋Gメン密林編』(映画ではないため、上記15作には含んでいない)が2019年8月にDVD販売作品のオリジナルビデオとDVD(OD=オリジナルDVDの略)の扱いでリリースされ、15作目の『怪談新耳袋Gメン 孤島編』の姉妹編としての位置付けとされています。
映画通算15作目の映画『怪談新耳袋Gメン 孤島編』とリリース作品『怪談新耳袋Gメン密林編』は事実上の映画とリリース作品の直接的な初コラボを実現させ、これまでの「怪談新耳袋シリーズ」になかった違いを付けたといえるでしょう。
9作目『怪談新耳袋 異形』2012年8月公開 のハロプログループ(ハロー!プロジェクト)のスマイレージ(2009年から活動のアイドルグループで2014年の12月にアンジュルムに改名、現在もメンバーチェンジを繰り返しながら活動中)が出演したホラー要素のストーリーもの、怪談新耳袋の映画全体の9作目、ストーリーものとしては『怪談新耳袋 怪奇』2010年9月以来の映画の5作目です。カルト系、異色作で一定の支持を持つ井口昇が監督です。
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