ドラのいつどこでも ドラマ思想展開 伝説のテレビドラマ『琴姫七変化』で活躍した男女の真相を公開いたしました。
今回の裏通りは「エクラン演技集団4人衆と海外にも誇れる文化 時代劇作品の未来のため」と題して展開し、今回は表通りと内容を強めに関連させています。
<エクラン社のエクラン演技集団4人衆>
エクラン社のエクラン演技集団に関しても少し触れておこうと思います。えくらん社は1959年に日本電波映画株式会社とエクラン社(エクラン演技集団)に枝分かれしたと記録が残されています。個人的にエクラン演技集団の所属俳優の中から数多く見かけている人物で、”エクラン演技集団4人衆”と定めてみました。松尾勝人、東悦次、美鷹健児、丸尾好広、特にこの4名は有名な脇役俳優です。
過去の松竹のテレビ時代劇を見ていると多く名前を見かけることが多くあり、たとえば松竹のテレビ時代劇の代表シリーズ『必殺シリーズ』には常連の俳優たちでもあります。
・松竹のテレビ時代劇の代名詞の『必殺シリーズ』
<エクラン演技集団の事実上のトップ俳優 松尾勝人>
この4人の中でもっとも名前が知られている人物が松尾勝人(まつおかつひと)だと考えられます。それはエクラン演技集団が出演している松竹のテレビ時代劇のエンディングクレジットの表記の中で、もっとも扱いが大きい人物である点や瓦版屋役です。松尾勝人は脇役ファンには多くのテレビ時代劇でたまに登場する瓦版屋役を演じていることでも知られています。
この松尾勝人は66歳でこの記事から10年ほど前に亡くなっています。エクラン社のエクラン演技集団は2007年に解散していますが、松尾勝人が亡くなったのも2007年です。詳細は不明ですがエクラン社は2007年に解散は松尾勝人の死が原因しているのかもしれません。このことが事実だとすると松尾勝人はエクラン演技集団のトップだったことを示しています。トップが亡くなったことで体制の変化があったと考えられます。
松尾勝人らが活動していたエクラン演技集団は現在・松竹京都撮影所Gとして活動しています。そのまま、松竹の京都撮影所を中心に活動しているということになります。近年、中村吉右衛門の『鬼平犯科帳シリーズ』が終了し、東映も同様ですが時代劇ドラマ。同様に映画も苦しい状況が続いています。
?中村吉右衛門も認めざる得ない現役の数少ない名優の1人です。
<時代劇に隠された日本国の犯した大きな大罪>
ドラはこの苦しい状況になった理由の一つとして、時代劇の形成や牽引の文化に大きく貢献し、国民的人気を誇った時代劇俳優や監督を日本国やメディアがちゃんと伝え、大きく評価してこなかったこともこうした状況になっている部分も影響していると考えています。
現在でいう国民栄誉賞や文化勲章に該当する活躍をした時代劇映画の監督(時代劇四大巨匠などは文化勲章)や俳優(時代劇六大スター、七剣聖などは国民栄誉賞や文化勲章の方向)が多く、存在していたからです。時代劇四大巨匠や時代劇六大スターは時代劇という概念を映像作品に形成した中心人物たちです。それぞれが数多くの代表作、題材の形成、ルールを構築、スタンダードとなった部分も含めて、後世への多大な影響も与えています。
*時代劇四大巨匠=伊藤大輔、稲垣浩、マキノ雅弘、衣笠貞之助(右から貢献度順)
*時代劇六大スター=片岡千恵蔵、市川右太衛門、嵐寛寿郎、長谷川一夫、、阪東妻三郎、大河内伝次郎(右から代表作数順)
*七剣聖=時代劇六大スター+月形龍之介(映画500作以上に出演の超俳優)
<日本国がやるべき海外にも誇れる文化の時代劇を保全>
現代劇は海外にもいくらでもありますが、日本のような独自なシステムを多彩に秘めた時代劇作品は世界でも日本だけです。それだけでも大きな功績が存在しています。
ですが、当時は映画関係者にこうした賞を与える概念がほとんど存在していませんでした。手遅れとも思える状況で近年になってから動き出している状況です。今からでも日本国が重い腰を上げてきちんと海外にも誇れる文化の時代劇を保全していくことが大切です。せっかく先人たちが残してくれた文化や日本の大きな個性なのですから。
松竹京都撮影所Gは、テレビドラマや映画の時代劇などにサブで作品を支える立場が中心になると考えられますが、旧・エクラン演技集団は(現・松竹京都撮影所G)の活動にも影ながら期待したいところです。
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