メディアが取り上げない巨匠・佐々木康がテレビドラマに至るまでの大きな貢献の数々
ドラのいつどこでも ドラマ思想展開 有頂天天国から烙印の生き地獄 そして出会った「えくらん社」の男を更新しました。
美空ひばりや吉永小百合、松本常保と渡辺邦男、謎のえくらん社や日本電波映画株式会社の存在などを取り上げています。裏通りは前回の流れで「メディアが取り上げない巨匠・佐々木康がテレビドラマに至るまでの大きな貢献の数々」として進めていきます。
佐々木康の松竹時代編などの前回⇒裏通り『4大巨匠へ襲い掛かるテレビドラマの荒波と砂嵐』 - ドラのいつどこでも ドラマ思想展開の裏通り
巨匠・佐々木康の東映時代編
1952年に東映に移籍して巨匠・松田定次に次ぐ存在とも言われた佐々木康監督は、時代劇映画や時代劇の形成に戦前から日本の文化の形成に大きく貢献してきた大俳優、大スターの片岡千恵蔵や市川右太衛門の両御大(1)と二人合わせて映画50本ほどで名コンビを組みました。
(1)両御大=戦前から時代劇6大スター、七剣聖として時代劇映画や日本映画界をトップスターとして牽引し、戦後の東映創立から日本映画界を最大の黄金期に導いた、片岡千恵蔵と市川右太衛門の2名の大きな功績を指す言葉
佐々木康と片岡千恵蔵の名コンビは、時代劇・『遠山の金さん』シリーズを3作、新撰組を2作、国定忠治を2作、現代劇・『ギャングシリーズ』を4作、『多羅尾伴内』シリーズを2作の多彩な代表作などを中心に手がけました。
また、同時期に市川右太衛門とのコンビ作は『旗本退屈男』シリーズを10作、大名シリーズを6作などで多くの時代劇と現代劇の娯楽映画を数多くヒットさせました。この両名とのコンビは本数的にも、大ヒットの半数以上が時代劇映画でした。
この旗本退屈男 謎の蛇姫屋敷は佐々木康が監督しました。
戦後は片岡千恵蔵と市川右太衛門、美空ひばりの3大スターの出演映画を20作以上撮る活躍、東映や主演俳優に評価されたこともこれを実現させています。
映画界の最大の黄金期や東映の1位などへの大きな貢献
特に市川右太衛門と片岡千恵蔵の『血闘水滸伝 怒濤の対決』(1959)や月形龍之介の主演した『水戸黄門(1957)』などは年間観客動員ランキングでベスト10の1000万人以上のメガヒット、
東千代之介と中村錦之助の『曽我兄弟 富士の夜襲』も1000万人近くと考えられます。他にも500万人級のヒットをいくつかの作品で記録しました。東映では松田定次に次ぐヒットメーカーといえます。
長くなるのでつづく
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