チワワドラのテレビドラマの裏通りたち

「チワワドラのテレビドラマ愛好世界」の裏通り話を中心に記事を書いていこうと考えています。出来るだけ深い探求に迫れたらうれしいです。

歴代Gメン大集合 「にっぽん」「サイコロ」「宇宙」『Gメン'75』『Gメン'82』から幻のGメン長編

 

チワワドラのテレビドラマ愛好世界 2大視聴率30パーセント 刑事ドラマの形成貢献のTV名匠と映画巨匠チーフとそのセカンドを公開いたしました。

 

今回の上記オモテは鉄道公安36号 特別機動捜査隊 佐藤慶 最高視聴率30パーセント 永野靖忠 七つの顔の男 関川秀雄 白い巨塔 悪の紋章 ナショナル・キッドなどが登場しています。

 

 

 

今回の裏通りは歴代Gメン大集合 「にっぽん」「サイコロ」「宇宙」『Gメン'75』『Gメン'82』から幻のGメン長編と題して展開していきます。

 

 

 

 

 

『キーハンター』と『Gメン'75』を日本の刑事ドラマだと断言する少しばかりの違和感

 

 

 

 某NHK BSプレミアムビートたけしの『たけしの“これがホントのニッポン芸能史”』の刑事ドラマ特集回では『キーハンター』や『Gメン'75』や普通に刑事ドラマだと伝えていました。まあ全般的に刑事でもあるわけですが、いわゆる基本的な日本流の刑事ドラマ概念とは少し異なるかもしれません。日本特有な団結や人情などの日本流の刑事っさが薄く、日本流な海外の刑事ドラマの当時のイメージのスタイリッシュさやセンセーショナルさを意識している部分影響しているのではないでしょうか。

 

 

 

インターポール=International Criminal Police Organization

 

 

インターポール=国際刑事警察機構という言葉があります。国際刑事警察機構が英語でInternational Criminal Police Organizationですが、最初の方のInterと中間の部分的なPoliを合わせてInterPoliと胆略されてテレビドラマに登場しています。インターポールは『キーハンター』(1968~1973)の劇中で言葉が何度も登場、『Gメン'75』にもたまに登場することで日本にインタポール(InterPoli)という言葉を事実上、定着させました。

 

 

 

『キーハンター』のサイコロGメン編

 

 

映画「にっぽんGメンシリーズ」(1947~1951)はテレビドラマ『Gメン'75』(1975~1982)やその長編、また後継シリーズの『Gメン'82』(1982~1983)などへの影響だけではなく、部分的に刑事ドラマへの影響も存在しています。『キーハンター』や『太陽にほえろ!』もその有名な例です。

 

たとえば、『キーハンター』には通称・サイコロGメンが登場します。このサイコロGメンに焦点を当てた112回の「サイコロGメン危機一髪」などが作られています。

 

 

 

キイハンター(2) 第112話 サイコロGメン危機一髪 第144話 荒原牧場必殺の決闘 [VHS]

キイハンター(2) 第112話 サイコロGメン危機一髪 第144話 荒原牧場必殺の決闘 [VHS]

「サイコロGメン危機一髪」を含む、貴重すぎるVHSのコレクターズアイテムです。

 

 

 

 

『キーハンター』とサイコロGメン (登場は1970~1973の放送話数)

112回 サイコロGメン危機一髪
131回 サイコロGメン命預かります
168回 サイコロGメン死んで貰います
202回 サイコロGメン御用旅
219回 サイコロGメン宴士の子連れ作戦

250回 サイコロGメン生首千両箱

 

 

サイコロGメンはキーハンターのレギュラーメンバーで主演の話数が多く作られた風間洋介(千葉真一)をサイコロGメンの呼称として描かれました。時代劇の東映らしく、時代劇の股旅要素を現代劇に置き換えて描いているようにも感じられるキーハンターの内部シリーズです。

 

時代劇の東映東映は戦後の日本映画黄金期(1955~1961、7年連続の観客動員8億6千万人強、8億人以上)に時代劇映画で圧倒的な観客動員と絶大な人気を誇っていた、その名残りや伝説を京都の東映太秦映画村として現在に伝えています。

 

 

さらに『太陽にほえろ!』には浜美枝の演じる女性の麻薬Gメンの登場も描かれています。全体的にはGメン内容ではありませんが、部分的な影響も与えています。

 

 

 

宇宙SF特撮&刑事の宇宙Gメン

 

 

『キーハンター』も『Gメン'75』では麻薬拳銃、金塊だけではなく、さらに実際の社会問題を取り入れるなど幅広く描かれていますし、1963年には日本の1960年代にのテレビドラマに貢献した製作会社の日本電波映画社の製作『宇宙Gメン』という宇宙要素のSFと特撮要素を取り入れて児童向きに製作されたレアな30分ドラマも作られました。

 

 

宇宙Gメン DVD-BOX

宇宙Gメン DVD-BOX

宇宙Gメンは1963年に作られた30分尺の宇宙、SF、特撮&刑事要素のあるテレビドラマです。

 

 

 

 

時代の変化により登場したGメンたちの活躍や登場を描いたテレビドラマたち

 

 

 

大スター片岡千恵蔵の「にっぽんGメンシリーズ」(千恵蔵版の映画1947~1951)から事実上のスタートのGメン題材は映画からテレビドラマへとさらに広がりをみせていきました。

 

『Gメン'75』や『Gメン'82』の以降は長編ドラマが急増した時期に入り、Gメン題材は長編ドラマ(2時間枠のテレビドラマ)に全体が引き継がれていきます。2時間ドラマが多く作られてきた最初は『Gメン'75』と『Gメン'82』の間に作られたGメン題材は長編ドラマがきっかけといえます。

 

 

<『Gメン'75』と『Gメン'82』の間に作られたGメン題材は長編ドラマ

 

柿ノ木坂の首吊り殺人事件』 1982 丹波哲郎など

『殺意の肖像』 1982  若林豪など

 

 

柿ノ木坂の首吊り殺人事件』は『Gメン'75』で黒木警視~黒木警視正(出世により途中から役名変更)を演じた丹波哲郎が、別役の速水刑事官を演じ、殺意の肖像は『Gメン'75』に立花警部補~立花警部(出世により途中から役名変更)を演じ、自身最大の当たり役とした若林豪が矢吹警部補役を演じています。『Gメン'75』と『Gメン'82』の間に作られたGメン題材は『Gメン'82』の製作につながっています。『柿ノ木坂の首吊り殺人事件』と殺意の肖像は商品化されていない幻のGメン長編です。

 

 

 

 

Gメン82 DVD-BOX

Gメン82 DVD-BOX

 

 『Gメン'82』は個人的にも全話視聴済みです。『Gメン'75』の評判を得た良い流れが一度切れたという事実は劇中のもの足りなさに音楽や登場人物のバランスの悪さなどにも伺えてしまいましたが、ドラマファンなら観るべき作品です。

 

『Gメン'75』との違いを見ることで『Gメン'75』の良さを外側から伺い知ることができるのがこの 『Gメン'82』です。

 

 

 

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