チワワドラのテレビドラマの裏通りたち

「チワワドラのテレビドラマ愛好世界」の裏通り話を中心に記事を書いていこうと考えています。出来るだけ深い探求に迫れたらうれしいです。

刑事ドラマにつながるGメン映画のキズナアイの理由

 

 

 

チワワドラのテレビドラマ愛好世界 「凶悪の望郷」の鍵と扉 平成最後はテレビドラマに多大影響を与えているアノ男が大トリを飾るを公開いたしました。

 

 

 

刑事ドラマにつながる映画時代のGメン題材は刑事ドラマを語る上で欠かせない部分といえるでしょう。前回の記事でも取り上げているようにGメンも基本的には刑事の範囲内に含まれます。

 

 

今回はテレビドラマ中心ブログでありながら今回は映画中心になってしまう部分は申し訳ないところですが、テレビにつながる経路として重要な部分なのできちんと展開する必要があると考えています。

 

前回同様にヒット映画「にっぽんGメンシリーズ」からの流れであるGメン要素を題材としたテレビドラマ部分に足を踏み込んでいきます。”刑事ドラマにつながるGメン映画のキズナアイの理由”開城です。

 

 

 

 

 

他や全体的な日本のGメン映画

 

 

 <「Gメン」タイトルの主な映画たち 1~9>

 

 

<「Gメン」タイトルの主な映画たち 1~9>
1. 1948年『にっぽんGメン』 製作=東横映画 配給=大映 監督=松田定次 脚本=比佐芳武  主演=片岡千恵蔵 助演=月形龍之介などのオールスターキャスト

 

 

2.1950年『にっぽんGメン 第二話 難船崎の血闘』 製作=東横映画 配給=東京映画配給  監督=松田定次 脚本=比佐芳武 主演=片岡千恵蔵 市川右太衛門 助演=月形龍之介などのオールスターキャスト 

 

3.1950年『海のGメン 玄海灘の狼』 製作=新東宝 配給=東宝 監督と脚本=志村敏夫 出演=藤田進 堀雄二 月丘夢路など

 

4.1951年『にっぽんGメン 不敵なる逆襲』 製作と配給=東映 監督=佐伯清  脚本=柳川真一 主演=片岡千恵蔵(二役) 花柳小菊 小杉勇など豪華キャスト

 

5.1956年『にっぽんGメン 特別武装班出動』  製作と配給=東映 監督 小石栄一 脚本=春万作 主演=波島進 助演=高倉健 堀雄二など 豪華キャスト

 

6. 1959年『海のGメン 暁の急襲隊』  製作と配給=東映 監督=相野田悟、脚本=佐治乾 出演=大村文武 小林祐子 堀雄二など

 

7. 1960年 『危うしGメン 暗黒街の野獣』 製作=第二東映 配給=東映 監督=伊賀山正光 脚本=渡辺剣次 出演=波多伸二 波島進 堀みどりなど

 

8.1960年『にっぽんGメン 摩天楼の狼』 製作=第二東映、配給=東映 監督=伊賀山正光 脚本=田代淳二 高久進 主演=梅宮辰夫 ヒロイン=三田佳子 助演=波島進など

 

9. 1960年 『太平洋のGメン』 製作と配給=東映 監督と脚本=石井輝男 主演=片岡千恵蔵 助演=江原真二郎 丹波哲郎 佐久間良子 梅宮辰夫など豪華キャスト(オールスターまではいかない

 

 

 

 『太平洋のGメン』「千恵蔵・江原のガン・ファイト」

 

 

『太平洋のGメン』の貴重なポスター、正確にはパンフレットです。

 

F552古い邦画ポスター太平洋のGメン片岡千恵蔵江原真二郎丹波哲郎ニュー東映

F552古い邦画ポスター太平洋のGメン片岡千恵蔵江原真二郎丹波哲郎ニュー東映

 

「千恵蔵・江原のガン・ファイト」とキャッチコピーがああります。実はこの映画、江原真二郎東映の2018年のインタビューで少し話しに出しています。江原真二郎が演じた役の当初は鶴田浩二が演じるはずだったようですが、病気で鶴田浩二が撮影の最初に参加できないことから代役で江原真二郎が演じたといいます。

 

江原真二郎=1954年に映画デビュー、2019年で81歳、東映の現代劇映画の若手スターとして短期間ではあるが大きく活躍、巨匠今井正の『米』と『純愛物語』、巨匠内田吐夢の『どたんば』、名匠家城巳代治の『裸の太陽』が映画主演の上位代表作、東映が1960年代中盤のやくざ、任侠の中心の路線に入ると映画界の専属を離れ、テレビドラマの名助演俳優、同東映ニューフェイスデビューの美人名女優の中原ひとみとの結婚歴は2019年で59年に及ぶ、芸能界随一のおしどり夫婦ともいわれる

 

   

 

 

 

撮影前に役を代役させてもらうために鶴田邸へ挨拶に行き、映画公開後に鶴田浩二から良かったとお礼を言われたことを話していました。最初は石井輝男という監督の仕方に大先輩の片岡千恵蔵とやり方が肌に合わず驚いたようです。石井輝男は当時、倒産寸前の新東宝(この映画の翌年の1961年に倒産)から東映に来たばかりでまだその存在やその監督のやり方が浸透していませんでした。

 

 

 

 

 

<「Gメン」タイトルの主な映画たち 10~13>

 

 

<「Gメン」タイトルの主な映画たち 10~13>

 

10. 1962年 『ギャング対Gメン』  製作と配給=東映  監督=深作欣二 脚本=但島栄 主演=鶴田浩二 助演=梅宮辰夫 千葉真一 佐久間良子 丹波哲郎など豪華キャスト


11. 1963年 『ギャング対Gメン 集団金庫破り』  製作と配給=東映  監督=石井輝男 脚本=村尾、石井輝男 主演=鶴田浩二 助演=丹波哲郎 杉浦直樹 江原真二郎 佐久間良子 梅宮辰夫など豪華キャスト

 

12. 1965年 『やくざGメン 明治暗黒街』  製作と配給=東映  監督=工藤栄一 脚本=村、鈴木則文 主演=松方弘樹 助演=月形龍之介 近衛十四郎 小川知子 千葉真一など豪華キャスト

 

13 1967年 『海のGメン 太平洋の用心棒』 製作と配給=大映 監督=田中重雄 脚本=長谷川公之 主演=宇津井健  ヒロイン=江波杏子 助演=本郷功次郎など

 

 

 

 

【映画ポスター】海のGメン太平洋の用心棒 宇津井健 大映

 

のちに刑事やGメンそのものではありませんが宇津井健の上位のテレビドラマ代表作の『ザ・ガードマン(1965年4月から1971年12月放映、通算350話)の撮影と平行して製作された『海のGメン 太平洋の用心棒』です。公開当時『ザ・ガードマンで共演中の藤巻潤も出演、横浜税関審理課員の実話から作られた映画です。

 

映像化の名手の田中重雄が監督、2018年に死去した江波杏子の映画主演代表作「女賭博師シリーズ」(1966~)を1作目を含む通産7作などを監督その江波杏子『海のGメン 太平洋の用心棒』に出演、田中重雄はこの映画出演時期には「女賭博師シリーズ」も撮影しています。当時は映画シリーズに参加しながら単発映画を監督する人物が多数いました。

 

 

 

<「Gメン」タイトルの主な映画たち 14~16>

 

 

<「Gメン」タイトルの主な映画たち 10~13>

14. 1972年 『麻薬売春Gメン』  製作と配給=東映  監督=高桑信 脚本=金子武郎 高桑信 主演=千葉真一 助演=中村敦夫 武原英子 渡辺文雄など

 

15. 1972年  『麻薬売春Gメン 恐怖の肉地獄』  製作と配給=東映  監督=高桑信 脚本=金子武郎 高桑信 主演=千葉真一 助演=渡瀬恒彦 森秋子など

 

16. 1973 『やくざ対Gメン』  製作と配給=東映  監督=工藤栄一 脚本= 高田宏治 主演=梅宮辰夫 助演=松方弘樹 菅原文太 渡辺文雄など豪華キャスト

 

 

映画のみだと通産16作が主に確認できます。しかもほとんどが東映の製作あり、事実上東映が開拓したジャンルがGメン題材Gメン映画だということが数字的にも明らかです。

 

 

 

 

 Gメン映画の映画会社別ランキングとGメン映画の主演俳優

 

<Gメン映画の映画会社別ランキング 16作中>

東映(東横、第二東映を含む)=14作 1948~1973 最初の映像化含む

東宝=1作 1950のみ

大映=1作 1967のみ

 

 

<Gメン映画の主演俳優(2作以上のみ)>

片岡千恵蔵=4作 1948~1960 約12年間

梅宮辰夫=2作 1960~1973 約13年間

鶴田浩二=2作 1962~1963 

千葉真一=2作 1972のみ

 

片岡千恵蔵がGメン映画そのものを形成し、事実上ののジャンルの全盛期を牽引していたことがその後輩の梅宮辰夫、鶴田浩二千葉真一の2度ずつの映像化からもわかります。

 

 

監督でいうと松田定次石井輝男深作欣二工藤栄一という東映の流れが引きつがれています。

 

松田定次東映東映映画の最初の巨匠で日本映画や1950年代から1960年代前半の東映最大の黄金期を牽引した大監督、戦後は戦前からの日本映画界の大レジェンドの片岡千恵蔵市川右太衛門の二大御大、戦後からの若手大スター大川橋蔵とのコンビを主に大成功、日本国内歴代最多の映画1000万人ヒット7作を放つ、長編映画数が監督数日本映画歴代上位と主な監督代表作数も歴代ベスト5に含まれる上位を記録

 

小津安二郎溝口健二成瀬巳喜男マキノ雅弘渡辺邦男などの先輩巨匠を押し退けて日本映画黄金期に映画監督最高年俸を記録、時代劇と現代劇で長年活躍、主に娯楽映画で大きな貢献を果たしました。石井輝男深作欣二工藤栄一の後輩監督もその監督の路線や流れに大きな影響を受けています。

 

 

Gメン題材の映画自体は「にっぽんGメンシリーズ」を代表作として、通算16作(オリジナルビデオ=通称OVはビデオ作品なので映画に含まない、OVむと20作ほど)が確認できます。東映の前身の東横から東映で作られた「にっぽんGメンシリーズ」や歴代大俳優の片岡千恵蔵の大きな影響からから全体は東映によって製作、公開されています。

 

 

”刑事ドラマにつながるGメン映画のキズナアイの理由”のタイトルは、Gメン映画には先輩後輩のキズナ(絆)が存在し、ジャンル形成には製作者や俳優たちのアイ(愛)があったはずです。人気バーチャルユーチューバー(VtuberVチューバー))キズナアイとGメン題材の形成と牽引、継承の部分にキズナとアイがあったと解釈し記事とかけてみました。

 

 

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